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ふつうってなんだろう?

NHKのスポット番組、「ふつうってなんだろう?」というのをご存知ですか?
発達障害の「困りごと」を抱えた当事者の経験を、2分間のアニメで表現しています。

あなたのふつう、わたしのふつう。
ふつうってなぁに?
とポップなリズムに合わせて毎回締めくくられ
とても興味深く見ています。
番組の内容は是非リンク先をチェックしてみて欲しいのですが

私自身、何も特別な才能と呼べるものを見つけられないまま
長年生きてきてしまったけれど
多分、型から大きくはみ出ることもなく
ホント、面白くないほど
常識的な人間なのだと思います。

1+1=2です。 はい。
忘れ物してはいけません。はい。
遅刻してはいけません。 はい。
2列で歩きなさい。 はい。

もちろん・・・苦手なこともありました。

給食が小学6年間苦痛で「給食は残さず食べなさい」は悪魔の声でした。 
夜更けてからでないと勉強のスイッチが入らず朝型の勉強は身に付きませんでした。
気が付くと机の上はいつも散らかっていました。

できないことはたくさんあっても
「しなければいけないんだ」と思えました。

自分の2人の子供にもそう教え
とりあえず・・・大体・・・

「私の思うふつう」の大人になってくれました。

・・・何10年も塾や家庭教師という形で
幼児、小中学生に接してきて

「私の思うふつう」に生きられない子がとても多いことを知りました。
いえ・・知り続けています。

・決まった道以外は通らない。
例え車でも決まった処へは決まった道で行く。
違う道を通るとパニックになる。

・勉強中でも消しゴムや定規を使ったらその都度必ず筆箱に戻してファスナーまでする。
「今使っているから出して置いたら」は聞こえない。

・目の前にいる人にも異様に大きな声で話す。
「もう少し小さな声で話そう」と言ってもボリュームの調節がきかない。

・漢字が覚えられない。
中学生になっても文字の「へんとつくり」が逆の字になったりする。

・中学生の制服のズボンをお母さんの黒いパンツと間違えて登校してしまった。
周りが指摘しても全く気にならない。

まだまだ、思い出すことたくさんあるけれど
「ふつう、めんどくさいでしょ」
「ふつう、はずかしいでしょ」など
「ふつうの嵐」を浴びせてしまいそうなわたし

わたしは塾講師や家庭教師をさせてもらうことで
多くのことを教えてもらったと思います。

今でもすぐに
「ふつうこう考えるよね」
「ふつうこうなるでしょ」
という言葉を使ってしまっていると思います。
使わないと・・・国語で
「仲良しの友達が引っ越しをして会えなくなりました。・・・どう思いましたか?」
という質問があったら
「ふつう、淋しいよね」「ふつう悲しいよね」
などの答えを導けないこともたくさんあります。

しかし・・・
ふつうは人の数だけある
とNHKのこの番組で言っているように

「ふつう」という言葉は難しい。
「ふつう」という言葉は慎重に使わねば。

あなたのふつう。わたしのふつう。
ふつうってなぁに?


改めて気付かせてもらったこのNHKの番組?
見る機会がない方は貼り付けたリンク先に飛んでくださいませ。
自分の発する言葉にもっともっと気をつけてさりげなく使ってしまわないように!
そんなことを改めて思わせてくれました。

☆発達障害・・・英語では
「children with special needs」と言うそうです。
英語の方が良いなぁ

目次

ふつうってなんだろう?

あなたのふつう。わたしのふつう。ふつうってなぁに?
NHKのスポット動画を見て「"ふつう"は人の数だけある、を前提に」多くのことを気づかされました。ご縁があった子供さん一人ひとりを大切に応援していきます。

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